2017年01月18日

日本を救う究極のエネルギー資源「水力発電」!水力のプロが語る今の日本の潜在能力!!

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この「水力発電が日本を救う 今あるダムで年間2兆円超の電力を増やせる 
   元クコ度交通省河川局長 竹村公太郎」

を、一気に読み切った。

いい本っていうのは、とてもシンプルでわかりやすい。

それには著者なりの工夫と、やはり深い理解力が必要だと思う。

まだ、新年が始まって間もないが、間違いなくこの本が、
私が今年読んだ中で、ベストブックになるであろう。

水力も、太陽光も、風力も、バイオマスも、石油も自然エネルギーといわれる
ほとんどのモノが、その大本は、太陽光である。

要するに、地球のそのほとんどのエネルギーとは、太陽光であり、
その太陽光をどのように使うかということに尽きる。

その太陽光の大きな欠点というのは、エネルギー的には、莫大であるが
広く薄く、どこでも分布している。

石油も大昔に、その太陽光により光合成をして繁殖した藻類によりできたとされている。

つまり、藻類により、太陽光エネルギーがとてつもなく長い時間
集められ、堆積にして、集められ、そのエネルギーにより、
今の文明がある。しかし、それにもいずれなくなる。

今ある太陽光エネルギーを上手く集まられる方法はないか?

日本においては、それは水力が非常に有効である。

水力でも、海水が太陽光に温められ、水蒸気となり、雨として降る。

日本の大地とは、その70%高低差のある山々であり、そこには森林があり
その森林がふった水を貯めてくれている。また、山に積もった雪もそうだ。

そのたまった水が湧き水となり、しみ出てきて山と山の間の谷に、
川として集められる。

高度経済成長期に、水の需要に伴い、その谷をせき止めて造られたのが、
日本のダムである。

ダムは、基本的に高い山の中になる。

ということは、高低差を利用して、水力発電ができる以上、
ダムに貯められた水というのは、石油と同じ。

つまり、エネルギーがかたまりだ。(位置エネルギー)

そのダムは、その機能からして、はっきりって半分も使われていないという。

そのダムや用水施設を少しだけ、手を加えるだけで、今の何倍も
有効に使えるという。

水力発電は、1960年代、中東より安価な石油が入ってきて、
衰退していった。

その後、原子力が始まり、福島の原発事故を経て、今に至る。

もう一度水力を見直してみる必要があるのでは、、、。

震災以来、そんな思いでモンモンとしているところで、水力の専門家で、
元国交省河川局長の竹村公太郎氏の「水力発電が日本を救う、、、」という
本に出合った。

読んでみると、驚きの連続。

すべてを書き起こしたいくらいだが、それも時間が許さないので、
冒頭の「序 100年後の日本のために」だけ、書き起こしたので、
どうか一度読んでみてください。

これからの日本のためにも、次の世代のためにも、
どうしても多くの人に読んでもらうことを強く望みます。

序 100年後の日本のために

 私はダム建設の専門家で、水力発電を心から愛する人間の一人だ。
 未来の日本のエネルギーを支えていくのは水力発電、そう考えている。
 このようなことを言っても、今さら水力発電かと思われる人が多い。
確かに、現在の電力をめぐる実態を思えば、水力が時代遅れに見えるのは
やむを得ない。
 私は、国土交通省の河川局で主にダムを造ってきた。三つの巨大ダム建設に
従事し、人生の大半をダムづくりに費やしてきた。
 ダムは水を貯める装置で、水力発電と密接に関連している。水力発電の
エンジニアや事業者とは随分と仕事上のお付き合いがあった。
 その過程で、水力発電のことを学び、様々な経験も積んできた。厳密には
発電の専門家ではないが、水力発電の基礎的なインフラのダムの専門家であるし、
水力発電の専門家の一人だと思っている。
 それで、国交省を退職して以来、あちこちの講演会で、水力発電を見直そうと
いう話をしてきた。2011年3月11日の東日本大震災以前であるが、何度か、
電力会社から有能な若い人が私のところへ来た。その人たちは、原子力がいかに
有利か、水力が時代遅れなのか、こんこんと説いてくれたものだ。
 だが、彼らは誤解している。
 私には原子力を否定する気持ちもない。私には今日のエネルギー政策を云々する
ような資格はない。何しろ、エネルギー全般に関して断定的なことを述べる素養を
持ち合わせていない。
 ただ、言いたいのは、50年後、100年後、そして200年後日本にとって、水力発電は
必ず必要になるということだけだ。
 今は石油がある、原子力がある。そうしたエネルギーに頼るほうが価格の面でも、
安定供給の面でも有利だろう。
 だが、石油などは100年後、200年後に本当にあるのだろうか。今と同じように
安価で手に入るのだろうか。現実の資源状況を見れば、わたしのような門外漢にも
危ういことは分かる。
 そんな時代になったら、必ず、水力発電が必要になる。
 今、この時代に、私のようにダムを三つも造った人間はめったにいないだろう。
日本の山奥で巨大ダムを次々に建設していたのは高度経済成長期、もう半世紀も
前のことだ。
 現在はもう、巨大ダムを建設する時代ではない。さみしいが、ドンドンとダム建設の
経験者は少なくなっている。私のように人生をダム建設に費やしてきた人間は
あまり残ってない。
 同様に、水力発電設備のエンジニアたちもいなくなりつつある。電力会社には、
発電所を建設する土木技術者がもちろんいる。けれど、今の中心は、火力や原子力の
発電所であり、水力発電の土木を知っている技術者はいなくなりつつある。
 水力発電所の建設には、川の地形に合わせる発想力が必要だ。過去の実例には
頼れない場所が多く、自分たちの力で、何もないところから新しく造っていくことを
求められる。過去の技術者たちには、そうした発想力ある先輩たちがいた。私は、
その先輩たちの背中を見て、追ってきた。今の時代、そうした方々はいなくなりつつある。
今この時期に、そうしたダムを含めた水力発電の経験やノウハウを、未来に繋いで
残しておかなえればならないと考えている。
 繰り返しになるが、私が危惧するのは、現在のことではない。50年後、100年後、
200年後の日本のエネルギーなのだ。
 水力のプロの私は、純国産エネルギーである水力発電の価値を知っている。日本の
ダムは半永久的に使える。例えば100年経っても、ダムは水を貯めている。ダム湖の
水を電気に変換できる。
 しかも、ちょっと手を加えるだけで、現在の水力の何倍もの潜在力を簡単に引き出せる。
 この事実を、今、日本の人々に伝えることが、数少なくなった水力の専門家としての
義務であると考えている。



posted by hide at 07:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 水資源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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