”汚染水〜福島第一原発 危機の真相〜”
http://www.at-douga.com/?p=10186
この中に衝撃の映像があった。
毎日、原子炉を大量の水で冷やし続けているが、その水が漏れている。
原子炉内の核燃料は、すでにメルトダウンしている為、
その一部が原子炉から格納容器に抜け落ちている。
そして、核燃料に直接接触した汚染水が
格納容器の外側の壁から、したたり落ちている映像。
三億円かかって準備されたカメラを搭載した特殊なボートにより
映し出された。
穴は、そこだけではない。いくつもあるはずだ。
専門化が言うには、その穴をふさぐにはほとんど不可能に近い。
毎日370トンの水が注がれ、さらに山側から地下水が染み出ると、
汚染水と混ざり合い、毎日発生する汚染水は400トンに達するという。
いくら汚染水を処理しても、到底間に合わず、敷地内には
汚染水のタンクだらけ。そして増え続けている。
この汚染水が片付けなくては、瓦礫の撤去も出来ないし、
廃炉など夢のまた夢。
さらに専門家のコンピューターシュミレーションによると、
地下にも広がり、やがて海に達するようだ。
人類が経験したことのない原発事故。
まだまだとてつもなくきわどい作業が続くであろうし、
しかしそれを進めるにも、敷地内が汚染水だらけでは
何も進まないのが現実。
そんな現実の中、11月26日に中日新聞朝刊にこんな記事があった。
11月26日中日新聞朝刊 愛知県内版の記事
竹炭でセシウム吸着
中京大グループ実証
中京大学工学部の長谷川純一教授、野浪亨教授らの研究グループは、
竹炭にヨウ素やセシウムなど放射性物質の吸着効果があることを実証した。
放射性物質の吸着に有効とされるゼオライトと比べ、ヨウ素を5倍以上
吸着できる。セシウムではゼオライトの74%の吸着力を確認。
今後は原子力発電所の事故があった福島県などを視察し、竹炭を使った
製品開発につなげる。
実験では、最高温度660度Cで6時間焼いた竹炭を使用した。
約10グラムを容器に入れ、ヨウ素やセシウムの水溶液を透過させた
ところ、吸着効果が高いことを確認できた。
この結果を受け、グループは同大豊田キャンパス(愛知県豊田市)内に
「竹炭窯」を設置し、12月上旬に稼働させる。竹炭の焼成温度や時間を
コントロールし、吸着効率を高める実験を継続的に実施する。
「竹炭は材料の入手や製作が容易。燃焼環境を整えればゼオライトより
実利用の面で有効」(野浪教授)としている。
以上
さらに中京大学のホームページをのぞいて見ると
http://www.chukyo-u.ac.jp/news/2013/11/006932.html
竹炭で放射性物質を吸着・除去
工学部の野浪教授らが実証
中京大学人工知能高等研究所の野浪亨所員(工学部教授)らのグループは25日、
竹炭が放射性物質のヨウ素やセシウムを吸着する優れた特性を持っていることを
証明する実験結果を発表した。福島第一原発事故では、放射性物質による
汚染水や土壌の除去が急務になっているが、現在使用されているゼオライトは
輸送や製造コストが高いうえ、セシウムなどを吸着した汚染土壌もそのままの
状態で放置されており、保管スペースが膨大になる。これに対して、
竹炭は燃焼することで、吸着したセシウムなどを濃縮して取り出せるので、
保管スペースが少なくて済む。近年、竹林は手入れされず放置されている
ケースが多く問題となっており、同大では、「放射性物質の除去に竹炭を
活用することで、一石二鳥の効果が期待できる」と話している。
実証実験は、濃度26ppmのヨウ素と20ppmのセシウムを溶かした水溶液を用いて、
ゼオライトと粉にした竹炭について、ヨウ素とセシウムの吸着能力を比較する
形で行った。その結果、竹炭はゼオライトの5倍以上のヨウ素を吸着した。
一方、セシウムに関してもゼオライトの74%の吸着能力を持っていることが
分かった。
野浪教授らによると、福島第一原発内にある汚染水のセシウム濃度を
約1200ベクレル/リットルとすると、25メートルプール一杯分の汚染水
(約36万リットル)中のセシウムを竹炭約10キロで吸着できる
計算になるという。
中京大学では現在、豊田キャンパス内に竹炭を作る窯を設置、
焼成条件により吸着特性に優れた竹炭の製法などの検討を進めている。
その一方で、竹炭を粉末・ペースト状にして網や不織布に塗布した製品を、
企業と開発中で、野浪教授らは「実用化のめどが立てば、福島県など
被災地とも連携をとり、放射性物質の除去に貢献していきたい」としている。
今回の研究は、人工知能高等研究所と社会科学研究所・体育研究所による
共同プロジェクトとして行われた。研究の成果は、11月30日に神戸大学で
開かれる「第37回 人間-生活環境系シンポジウム」でも発表される。
以上なんと、
「福島第一原発内にある汚染水のセシウム濃度を
約1200ベクレル/リットルとすると、25メートルプール一杯分の汚染水
(約36万リットル)中のセシウムを竹炭約10キロで吸着できる
計算になるという」。
現在、竹はゴミとされている。
産業廃棄物として処分することになれば、その処分費は
かなり高額になりうる。
それだけ、竹の処分に困っている。
さらに、その侵食速度は凄まじいモノがある。
この上の写真は、あるお寺の竹薮の風景。
孟宗竹がすさまじい勢いで伸びている。
よく見ると根元に皮が付いている。
10mほどの竹であるが、よく見れば一年でこれだけ伸びたということになる。
この数十年、振り返れば我々の暮らしも大きく変わった。
身の回りに竹製品があったが、いつの間に化プラスティック製品に
置き換わってしまった。
つまり、我々は竹を必要としなくなったと言うことだ。
そのため、人々は竹薮にも、里山からも遠ざかり、
日本中の竹薮は荒れ放題。
こないだ千葉で、竹が伸びすぎて、電車を止めてしまったらしい。
その竹にもう一度脚光を浴びる日が近づいた。
なんといっても、竹は可燃物。
炭であれば燃えやすい。
セシウムなどの放射性物質を吸着した後、燃やばかなりコンパクトになる。
ロータリンキルン炉のような焼成炉であれば、
止めることなく連続運転ができ、かなり自動化できるはずだ。
炉の出口に灰収納容器を置いておいて、蓋をして30年ほど保管すれば、
セシウムの半減期を迎える。
かなり効率よく、放射性物質を濃縮し、回収する事ができることになる。
それも、もてあましてるゴミとされてしまった竹が原料となる。
竹炭の中に無数に存在する微細孔。
ナノサイズの孔の中では、常識では考えられない現象が数多く
発見されている。
もしかしたら、日本を救うのはゴミとされてしまった「竹」なのかも知れない。

